CaramelCamel’s blog

キャメルの地味なアメリカ生活

17: 2回目の告知

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しこりの針生検を受けて数日後(2017年9月下旬)、検査センターの看護師さんに主人と一緒に会いに行きました。この日の看護師さんは前回とは別の方。

MRIの検査レポート、その後の針生検で、何となくこれはがんかも知れないとの覚悟が出来ていたので、今回は前回よりも状況的には良くない告知でしたが、涙は出ませんでした。

気になっていたしこりは、浸潤性乳がんでした。

・病期(ステージ)はこの時点では未だはっきりしない。(ただ、サイズが2㎝以下なので、未だ早期であろうということ。根治可能だと思う。)

・手術は、2カ所の部分切除になるか、全摘になるかもしれない。執刀医とよく相談するように。

・部分切除の場合は、通常再発防止の為、放射線治療をすることが多い。

・全摘の場合は、十分なマージンがあれば、放射線治療は回避できることが多い。

・全摘の場合は、通常再建をする。

・手術できれいに取り切れれば、化学療法(抗がん剤)はしなくてもよいかもしれない。

・手術後の治療は、術後に腫瘍専門医(oncologist)と一緒に決めていく。

・遺伝子検査の結果はネガティブ(遺伝性のがんではない)。

・ホルモン受容体陽性なので、術後5年から10年ホルモン治療を受けることになる。

・MRIの結果、右の胸にも小さな塊があるのが見つかっているが、皮膚に近い浅いところにあって先日のエコーの際、針生検ができなかったので、これは手術の時に一緒に採って病理検査を受けることになる。(悪性を強く疑う所見ではないけれど、採ってしまった方が良い。)

・手術後はしばらく料理をしたり重たいものを持ったりしないこと。

・手術前はいつも通りの生活でいい。

といったことを丁寧に説明してくれました。

執刀医に会う前に、生検の結果を乳がん専門の看護師さんに説明してもらい、今後のおおよその流れをつかむことが出来ました。

 

生検の結果レポートの概要:

Ultrasoud-guided needle core biopsy

Invasive ductal carcinoma

Size: 0.4cm (1.4cm by MRI)

ER: Positive (98%)

PR: Positive (50%)

HER2: Equivocal (2+)

Ki-67: 18%

 

 

キャメル

 

 

16: しこりの針生検

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9月下旬、アメリカに戻るとケータイに沢山のメッセージが。スマホはWiFiがあればメールやインターネットは見れますが、電話としては機能しなくなるので、かかってきていたことも、メッセージが残っていることも戻ってくるまで気が付かず。

メッセージは乳がん検査センターのスケジュールスタッフからで、折り返し連絡をするようにと何度も残っていました。

MRIの結果は既にレポートとして届いていて、気になっていたしこりも指摘されていたので、このことだろうなと予想しながら連絡をすると、やはり・・・

「MRIの検査結果から、DCIS(0期の非浸潤乳がん)の他ににしこりが見つかったので、エコーを撮って、場合によっては (エコーに写って場所が確認できれば)その部分の生検を採るので、日程を決めましょう。」と。

2017年9月下旬、エコーでしこりの場所を確認しながらの針生検を受けました。

エコーの技師の方はMRIで指摘されたしこりをエコーで撮ると、ドクターに見てもらって来るのでそのまましばらく待つようにと言って検査室を出て行きました。しばらくして技師の方は戻ってくると、ドクターは未だ見てないんだけど、多分生検すると思うからと、生検の準備を始めました。

あぁ、採るんだ。これで心配だった部分も確認してもらえるというのと、またまた出てきた大きな針にゾッとするのとで複雑な気分。

しばらくするとやって来たドクターは、マンモトーム生検(マンモグラフィーガイド下)をしてくれたのと同じ先生でした。先生も私の顔を覚えていたらしく、「君だったか」と言いながら改めて今回の生検の説明、エコーと触診で「これだね」と確認、麻酔をしてからカチンカチンと手際よく採っていきました。今回もマンモトーム生検の時と同様に組織を取った場所に目印となるクリップを置きました。そして例のごとく、「無事採れたよ」と言うとさっと検査室から出て行かれました。

 

検査後、検査センターの看護師さんに会いに行くと、検査の結果が出る数日後に今日の検査の傷口の確認もかねて会いましょうと予約を取ってくれました。また、この結果が出てからの方がいいからと、執刀医との予約も調整してくれました。

先程ドクターに聞きそびれてしまった質問、そして、日本でも答えを得ることが出来なかった質問を看護師さんにしてみました。

このしこり、悪性である可能性はどうですか?

看護師さんは少し考えてから、

「しこりが必ずしも悪性というわけではないけど、あなたの場合は既にDCISが同じ胸に見つかっているので、50%よりも少し高いかも。」

これで、何となく覚悟が出来ました。

もし、がんでなかったらラッキーなんだと。

 看護師さんの絶妙な説明と心遣いにありがたいなと感じながら。

 

 

キャメル

 

15: 日本で乳腺外科へ

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2017年9月 日本に里帰りの際、実家近くの乳腺外科へアメリカでの検査結果(DCIS=0期の乳がん)を持って行ってみました。

一つは、日本においても同じ治療(手術)かどうか。0期であれば、経過観察という考え方もあってもいいかどうか?もしかしたら、ずーっと長い間浸潤がんにならずに大人しくしていることもあるかもしれないと思っていた部分もあったので。

もう一つは、気になっていたしこりについて、放っておいても大丈夫かどうか?

そして、その時は未だ、日本で手術を受けるかアメリカで受けるか決めかねていました。

日本の病院では、まず、総合外科の先生に会ってマンモグラフィーとエコーを撮ってから、乳腺外科の先生に会いました。昨年も同じ病院でマンモグラフィーとエコーは取っていたので、マンモグラフィーに写りにくい部分にあるしこりについては、昨年との比較もできるという思いもありました。

この時のマンモグラフィーは、痛かった。10日ほど前に生検をしたばかりだったので、その旨も伝えたのですが、ビックリするほどきつく挟まれました。マンモグラフィーが痛いかどうかは胸の状態(月の周期)にもよりますが、技師の方にもよるということを知りました。

乳腺外科の先生は、

「日本でもDCISは切る。(経過観察はしない)」

「しこりに関しては何とも言えない。MRI撮ったならそれを見てみないと。」

「DCISだけを取るとしても、しこりも取ることになっても、日本で手術する場合は入院が1週間くらい。病理の結果が出るのに1カ月くらいかかる。」

「それでどうしたいの?」

 という感じでした。

もし、日本で治療するとなったら、先生に手術してもらえますか?と聞くとそれは「します。」と。

まだ、乳がん告知を受けてから数日で、告知後 乳がん外科の医師に会うのは初めてだったのですが、生検やMRIを受けているとなると他の医師に掛かっていると思われてしまったような気がします。(未だこの時点では執刀医には会っていません。告知を受けたのは乳がん検査センターの看護師からで、検査センターの医師は生検・検査画像の読影等はしますが、検査結果の説明や治療となる手術はしません。)

検査画像の読影から、手術、その後の治療方針まで一貫して同じ先生に診てもらえる日本で治療することも視野に入れていたのですが、なんとなく来てほしくなさそうな雰囲気を感じてしまいました。

 もし、日本に居たら、まだ放置していたような気がします。

 

 

 キャメル

 

 

14: MRI検査

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MRIの検査は2017年9月上旬、日本へ里帰りする日でした。

飛行機は夜中に出発する便だったので、日中に病院巡り。

MRIがある病院では、検査用にガウンに着替えるとすっかり病人みたいで、なんだかショック。

そういえば、と、MRIの技師の人に今日は胸にDCIS(初期の非浸潤乳がん)が見つかって手術に必要な検査と言われて来たのだけれど、実はもう一つ気になるしこりがあってそれは多分マンモグラフィーでは写りにくい位置にあるのか見つかってないみたいなんだけどMRIには写る?と聞いてみた。

そう、DCISが見つかったため、気になっていたしこりがそっちのけになっていた。

MRIの技師の人はMRIは両胸撮るし、マンモグラフィーよりも精度が高く写る範囲も広いから何かあれば分かるから大丈夫とのこと。技師の人曰く、乳がんはMRIで検査した方がいいけど、時間もコストも掛かるし造影剤(アレルギーの人もいる)も打たないといけないから、全員が受けるわけにはいかないけど、乳がんの疑いのある人とか、遺伝的に乳がんになる確率の高い人は受けた方がいいと思うと。(ちなみに、MRI撮影後、飛行機に乗るのは問題無いそう。)

検査室へは女性のスタッフが一緒に入って、セットアップ。乳房のMRIは胸の部分が開いた寝台にうつぶせで撮りました。寒くないように毛布を掛け、大きな音がするので、耳栓をしてその上からヘッドホンを装着、左腕は造影剤の点滴(これは撮影途中から投入されるので、点滴が始まったら折り返し地点)、右手は途中で気分が悪くなったり何かあった時のSOSのスイッチを軽く握り、カプセルのような機械の中へ。

ヘッドホン🎧からは検査室の外側の技師の方の声が聞こえます。「大丈夫ですか?」「これから始めます」とか、「造影剤入ります」とか、それ以外は音楽♪を流してくれました。

 検査技師の方は、たとえ何か写っていても何にも言わない。これは、MRIに限らずマンモグラフィーでも、エコーでも日本でも。

その後、主治医(内科医)にも呼び出されていたので、主治医のクリニックへ。乳がん検診マンモグラフィーのオーダーを出してもらっていたので、結果がそちらにも届いたようです。先生はDCISで乳がんが見つかったならラッキー。手術も部分切除で日帰りで出来る。取ってしまえば転移もないから予後もいい。アメリカで生活している日本人は、日本にいる日本人より罹患率が高い。インフルエンザではなく風邪で良かったですねみたいな軽いノリ。そもそも気になっていたしこりについては触れず。聞いてみると、MRIを撮ったならそれに写るから、執刀医が気が付かないまま手術になることはないとのこと。

もしDCISが見つかってなかったら、どうなっていたんだろう???

 

 

 キャメル

13: ガンの遺伝子検査

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私の受けた遺伝子検査は血液での検査でした。採血してそれを検査してもらいます。

異常があるとガンを発症する確率が高くなると分かっている36の遺伝子をテストするものでした。

日本への里帰りの前に検査の予定をねじ込んだので、出発の前日。

検査当日に(乳がん)検査センターの看護師さんの一人から電話があり、遺伝子検査の予約が取れたから今日の採血に行くようにと連絡がありました。

えーっ!今日ですか???

「あなた、日本にバケーションにでちゃうでしょ?」

はい。明日。でも、それはちょっと急ではないかとかなんとか言っていたら

「You are cancer. (あなたガンなのよ。)」

この一言で、

Ok, I will go today.(はい、今日行きます。)

と言うしかなかった。

 

この遺伝子検査(*)に関しては、それを知りたいかとか知りたくないとか、遺伝的にガンになる確率が高いと分かったらどうするかとか、ほとんど考える時間も余地も無く、保険も下りる(これは既にDCIS(初期の非浸潤乳がん)の診断があったのと加入している保険会社に確認済み)から受けた方がいいと言われ、そうなんだと受けに行きました。

 

指示されて向かった場所は、いつもマンモグラフィーを撮る検査センターではなく、ラボ(採血などの検査専用の場所)かなと呑気に行って驚いた。

エレベーターを降りたらそこは、Cancer Center(ガン センター:ガン患者専用のクリニック)でした。

抗がん剤などの治療も行う場所で、そこに集まっているのはがん患者かその付き添いの人ばかり。明らかにその中では場違いに若く元気なのに、受付では名前を言うだけで既に私を受け入れる準備が出来ていた。。。こんなに元気なのに。。。

 

私、ガンなんだ・・・。

 

 

キャメル

 

 * 私が遺伝子検査 (DNA Screening) を受けたのはこちらです。費用は保険が支払わなかった場合、個人の負担は$349でした。(アメリカでは医療機関でサービス受ける際、保険が支払わなかった場合は自己で費用を払いますという書類にサインをさせられます。この検査を受けた時は、そこにこの金額が記載されていました。)

12: ガンの告知

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マンモトーム生検を受けた数日後、検査センターの看護師さんとの予約の日。

生検での傷が気になって、検査の結果を聞きにいく(もしかしたら?)という心構えが出来ていませんでした。

何しろ、生検のショックが大きく(生検後、自分の胸に刺さっていた太くて長い針とそこに付いていた血を見て、ゾッとしてしまったため)、やっとその傷から心身ともに立ち直りつつあるところだったから、傷口の方が心配で何のためにそんな大変な検査を受けたのかが2の次で、自分が病気かもしれないということをどこか見て見ぬふり。

看護師さんの部屋へ通されると、看護師さんはプライバシーを確保できるようドアを閉め、私に椅子に腰を掛けるように促し、まず、その後の傷の様子はどうか出血や熱などが無いかなどを確認。
それから
「あなたに今日はお話ししなければならないことがあるの」
「残念だけれどいいニュースではない」
と前置きして
「生検の結果、初期のガンが見つかった」
ことを伝えてくれました。

たとえどんなに初期でも、自分がガンであると知った瞬間、準備のできていなかった心への衝撃は大きく涙があふれてきました。
動揺しつつも次の人の予約もあるかもしれないと、話を聞こうとすると、看護師さんはそれを察してティッシュペーパーの箱をそっと差し出しながら
「大丈夫、時間はあるから。落ち着いてからお話しましょう。」
とひとしきり泣き終わるまで待っていてくれました。

看護師さんは、ガンが見付かったことはいいニュースではないけれど
・見つかったガンはごく初期のものであること(DCIS という乳管内にとどまっている非浸潤がんで、ステージでいうと0期)
・治癒が可能であること
・まだ転移性のガンにはなっていないこと(でも、放っておくと転移性のガンに発展するおそれがあること)
・治療には手術が必要なこと
・このステージであれば、手術が終われば抗がん剤(キーモセラピー)はしないことが多いこと
・女性ホルモンで大きくなるタイプなので、今後5年から10年ホルモン治療を受ける可能性が高いこと
・ホルモン治療は抗がん剤に比べて副作用が穏やかだけれど、更年期のような症状が出る可能性があること
などをイラストなども交えて丁寧に説明してくれました。

その後、英語が母国でないことを考慮して、電話通訳を入れてもう一度大切なところを説明。
(通訳って、実際に話した人=看護師さんの言い回し、言葉の選び方、相手への思いやりや優しさみたいなものが、バサバサっとそぎ取られて言葉だけが日本語になってる、吹き替えではなく棒読みなんだなぁなんて思いながら、自分で直接聞いて理解したことと相違が無いことを確認。)

看護師さんも、直接話して理解していることが分かるようで、通訳はササッと切り上げました。

そして、今後のことへ。
そういえば、私、この数日後に日本へ里帰りの予定だった。。。ふと、我に返り日本へ旅行に出掛けてもいいか尋ねると、
看護師さんは、私の日程を確認して「大丈夫。行ってらっしゃい。」
でもその前にと:
・血液検査の遺伝子テストを受けるように勧め(保険会社に連絡し保険適用になると確認済み)
・執刀医を決め(執刀医はこの先生がいいと思う、私の姉妹もこの先生に手術してもらった。あなたの主治医(内科医)もこの先生好きと言っていたと主治医にも連絡済み)
・MRI検査の予約を取り
日本から戻ってきたら、検査結果が出そろった状態で執刀医に会えるように、取り計らってくれました。

病気になることも、まして手術が必要になることなど全く想定していなかったし、どの執刀医が良いかなんて見当のつかない状況で、ただ告知だけ受けてもどうにもならなかったので、ここまで手取り足取り面倒を見てもらえたのは、本当にありがたかったです。
アメリカ(私の経験した限り)では、健診などを受けても結果が良い場合は手紙だけが後からひらっと送られてくるだけだったので、追加の検査が必要になったり治療が必要だと判断した場合は、ちゃんと面倒見てくれるんだと、逆にそういう人に時間が割けるように元気な人にはシステムから自動で手紙を送っていると知りました。

そして、素朴な疑問。
・どうして乳がんになってしまったのか?
・この1年、過ごし方によっては防ぐことが出来たのではないか?
については、

タバコとかアルコールとかリスクを高くする要因はあるけれど、それには該当しない。ものすごく健康で体力もあるアスリートのような人でもある日乳がんなることはある。そういう人たちを沢山見てきた。もっともっとずーっと放っておいて(何か見つかったら怖いということも含めて)、具合が悪くなってから検査してみたらもう全身に広がっていて完治が難しい状態な人も沢山いる。だから、検診を受けて早い段階で見つかったのは、ちゃんと自分を大切にしているということ、よくやった。あなたは健康だから(ガンでも健康らしい)よかった(良い経過が望める)。そして、今まで通り、いつも通り生活していいし、日本に行っても好きなものを食べて、好きなことをして楽しんでくるようにとハグをして、送り出してくれました。

帰り際に、ピンクリボンのボランティアからのギフト(靴下、ノート、ペン、ハーブティー、ボランティアの子供が書いた手紙などが入った小さなバック)をもらったら、なんだかかえって悲しくなってしまったけれど。

この検査センターの看護師さんには、この後もずーっとお世話になっています。いつでも、何でも相談していいというスタンスで、一つの病気に対して1人の主治医、一ヶ所の病院というのではないアメリカでは、病院・医師・検査などのコーディネートを上手く進めていかないといけないので、看護師さんによるナビゲートは本当に助かりました。

こんなに元気でも、症状も無くても、病気ということもあるのね。。。



キャメル

11: マンモグラフィー(ステレオ)ガイド下 マンモトーム生検 

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マンモトーム生検の予約をした際には、

*自分で運転してきて、自分で運転して帰れる。(ロサンゼルスは車社会です。)

*生検後、デスクワークであれば仕事に戻ってもよい。

とのことだったので、生検が午後にあることを気にしながら午前中仕事をするよりいいかなと、午前中を予約して午後仕事に戻る予定に。

でも、これは失敗でした。

ⓞこれからマンモトーム生検を受けられる方がいらしたら、可能であれば付き添いの人に来てもらう(運転してもらう)ことと、生検後 少なくともその日はゆっくり休息をとれるスケジュールをおススメします。

 

生検の日(2017年8月末)は、検査センターへ行くと例のガウンに着替え再検査用の控室へ。この検査センターには、控室が2つあって、定期検診と再検査の人では控室が別になっています。

この日、私が受けたマンモトーム生検は、椅子に座ってマンモグラフィーを撮る機械に胸を挟んだ状態で、画像でターゲットを確認しながら太めの針で組織を取るというもの。

この針、意外と太い。局所麻酔を最初にしてくれるので、痛みそのものは麻酔の注射を刺す時だけでしたが、痛みが無くても、胸に何かが(って太い針が!)刺さっていくのも分かるし、取った組織を吸引しているのも分かる。

検査室には検査技師のお姉さん(50代?)と先日マンモトーム生検を説明をしてくれたドクター(男性医師)。

針が刺さったら5分で終わるから、という検査技師のお姉さんの説明とは裏腹にドクターは画像を見て組織を取る部分を1ヶ所ではなく3ヶ所程指定。

針は刺したまま(傷口は一つ)それぞれのターゲットの組織を取っていきます。また、組織を取ったところにクリップ(もし、悪性で手術の場合は、クリップも取る。もし、良性で手術の必要が無い場合は後にマンモグラフィー等で検査した場合、そこが病変ではなく生検で組織を取った痕だと分かるようにするマーク)を置きます。

ターゲットの画像設定をするのは検査技師、実際に針を操作するのはドクター。

一ヶ所取る度に検査技師のお姉さんは、モニターから私のところに来て肩や背中に手を当てて励ましてくれますが、だんだん自分でも顔から血の気が引いていくのが分かります。

実際に針が刺さっている部分は自分の腕の陰になって見えないものの、全部取り終わるまで針が刺さってから約30分、生きた心地がしませんでした。

終わるとドクターは無事に取れたよと言うとさっと検査室から出て行かれ(この辺は女性への配慮だと思う)、検査技師の方が傷口にテープ貼って胸に幅20センチ程の伸縮性のあるテーピング(pressure bandage wrap)を巻いてアイスパックを傷口付近に当ててくれました。

また、生検後の過ごし方や、何か心配事や質問が出てきた際の連絡先(検査センター専属の看護師)、検査後の傷の様子を確認する為の検査センター看護師さんとの予約日時が書かれた用紙も検査技師の方が一緒に確認してくれました。

 

生検後の過ごし方には:

・傷口に貼ったテープは24時間は剥がさない。剥がす際は、シャワーをあびながら。

・痛みが出たら、タイレノール(Tylenol:アセトアミノフェン、アメリカのどこの薬局にもある処方箋無しで買える痛み止めの薬) は摂っても良いが、アスピリンはダメ。

・生検後少なくとも2日は上半身に負荷のかかる運動はしなように。

・生検当日とその日の夜は、もらったテーピングを巻いて過ごす。

・出血、腫れ、発熱(101ºF = 38ºC)などが出たら、医師に連絡するように。

などが書かれていました。

 

 

キャメル