CaramelCamel’s blog

キャメルの地味なアメリカ生活

再建 7:おっぱいを小さくするのは難しい?

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これはアメリカに居るからかもしれないし、私の読んだ情報が少なくて偏っているからかもしれないけれど、全摘再建の場合、再建した胸は健側より大きくなる傾向があるような。

再建した胸に比べて健側が・・・バランスが悪くなってしまったというのをいくつも目にしました。

また、日本の病院のサイトでも、乳房再建した場合:以下『引用』

乳房再建術について | 国立がん研究センター 東病院

『いずれの方法を選択しても乳房形態の左右差はある程度生じます。

形態の左右差や傷跡の二次修正術が必要となることがあります。』

 と説明されています。

 

私自身は大きな胸に興味が無いし、小さくても身動きが楽なほうが好きで、できればあまり体を傷つけたくない。もともと健側の方が少し小さかったので、形成外科の先生には何度となく、再建の際は小さい方に合わせて欲しい、胸は小さくていいと伝えました。

形成外科のセカンドオピニオンにも行きましたが、どちらもNO。再建側に合わせて健側を少し大きくしましょうという話になってしまう。

 

私の中で、健側を大きくしてバランスを取るというのは、「ああ、つまり再建側を小さくすることは難しいんだ」という結論に。アメリカの形成外科医、それは難しくてできないなんて、きっと絶対言わない。彼らは彼らのできることで、彼らの考える美しい出来上がりを勧めてくる。全摘の際、乳頭を失わなかったのでなおさらかも。切ったのは胸の下の部分を胸のカーブに沿ってだから、その部分を詰めると乳頭の位置が下がってしまう。だから、小さい方を少し大きくしてバランスを取りましょうと。

 

形成外科医の勧めに完全にNOと言う勇気も(ご機嫌を損ねた状態で手術を受けるのはコワイ)、術後アンバランスな胸を毎日みて後悔しない自信もなく、結局は医師の勧める通りの手術を受けました。

全摘した胸はエクスパンダーを取り出しインプラントを入れる。運動機能を失わないようにとエクスパンダーもインプラントも大胸筋の上。でも、皮下脂肪が少なくインプラントの形状があまりにもはっきり見えてしまうから、足(腿)から脂肪を取って、胸の上の部分に補充。健側にも小さなインプラントを入れる。という手術でした。

 

なんだか、大改造になってしまい、まだ、これで良かったと思えるところにたどり着いてないけど。痛みやあざが全部消えた頃には気持ちも、もう少しすっきりするかなぁ?

 

日本でも、同じように脂肪を動かすところもあるみたいですね。以下『引用』

乳房再建 | 国立がん研究センター 中央病院

『インプラントを用いて再建した乳房ではわきとインプラント上方に凹みを生じやすいことがしばしば問題となります。当院では腹部あるいは大腿より脂肪吸引を行い、生じた凹みに脂肪注入を行っています。インプラント交換と脂肪注入を同時に行うことにより1回の手術でインプラントの欠点を補い、より自然に近い形の乳房を再建することが可能になります。』

 

大胸筋の上にインプラントを入れるというのは、日本ではあまり見ない例かも。

 

 

キャメル 

 

再建 6:お薬

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今回は、前回手術の時の薬(痛み止め・吐き気止め・抗不安薬)が残っていたこともあり、感染症予防の抗生物質だけ処方箋を出してもらいました。

前回処方された抗生物質にはアレルギーを起こしてしまい、術後の痛みが少し落ち着いた頃に湿疹とその痒みで、一難去ってまた一難のダブルパンチ。前回の手術の後、アレルギー科を受診し、あたらない抗生物質を確認しました。

日本に居た頃は、病気という病気も怪我もなく、抗生物質にアレルギーがあると知ったのは、アメリカに来てから。やけどをした際に処方された抗生物質に大当たり。やけどそのものよりも、その後の湿疹による痒みが長引いて辛かったですが、お医者さんは薬(抗生物質)が抜けるのを待ちましょうと呑気な対応(これ以上お薬は出さない)でした。

今なら、Over the counter (処方箋無しで買える薬)で症状を緩和させる飲んでもいい/塗ってもいいお薬教えてください、とか言えるのですが当時は医者に薬を出してもらえなかったら後は我慢と思っていました。日本では処方箋が必要な薬も、アメリカでは薬局で処方箋無しで買える(そこそこ効くお薬も病院に行かなくても買えて、ジェネリックは保険無しでも安価である)ものもあるので、アメリカの市販薬に馴染みが無い場合は、医師又は薬剤師に聞いてみるといい、と知るのはずっと後のことでした。

体格の違いや医療(保険?)制度の違い、又、上記の理由からも、アメリカで処方箋を出してもらうお薬は強い(量も多い?)気がします。

 

今回はこの3種類の薬で乗り切りました。

・Alprazoram(アルプラゾラム) 0.5mg:不安緊張解消の薬。手術の前夜と当日に一錠ずつ。前回の残りですが、今回も医師の指示により服用。手術前に眠れなかったり緊張して体力を落とさないようにとの配慮ですが、これを摂ったら車の運転不可。手術前は確かに非常時とはいえ、後から考えるとこういう薬をポンと出してくれるのが、何ともアメリカ。

・Keflex(ケフレックス) 500mg:手術後1日4錠 10日間。感染症予防の抗生物質。

・Acetaminophen (アセトアミノフェン)500㎎:痛み止め。これはTylenolという市販薬。医師に処方してもらった痛み止めもある(残ってる)のですが、(副作用)強すぎて具合が悪くなってしまうので、前回入院中に看護師さんが勧めてくれたこちらを今回も服用。但し、こちらは肝臓に負担が掛かるので1日に4000mgを超えないようにとのこと。

 

また、前回の手術の後から服用している5年間服用予定のTamoxifen(タモシキフェン:再発転移予防の為のホルモン療法の薬)は腫瘍内科の先生の指導により、手術前後1週間ずつ服用を止めました。これはこの薬の副作用に、若干血栓ができる確率が上がるというのがあり、手術の後はそれでなくても血栓ができやすい状況になるので、少しお休みしましょうということでした。

骨密度を低下させないように、腫瘍内科の先生の指導の下摂っているビタミンDは、今回の手術には影響が無いということで、そのまま継続して摂っています。

 

書いてみてたら、なんだか色々と摂っていてびっくり。

 

 

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再建 5:ドレーンが取れた

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再建手術後の執刀医(形成外科の先生)の診察へ。

手術から1週間、ドレーンが取れました。

ホッとします。

全摘した時と比べると、ドレーンに落ちてくる量も少なくて、今回は一週間で取れました。手術後ドレーンが付いたまま帰宅しているので、シャワーとか寝る時とか着替えとか何となく不安で。やっと、自分の体を取り戻しつつある感じがします。

 

再建した胸とのバランスを取るために、健側にも小さなインプラントを入れたのですが、術後はこちらの方が痛い。しかもすごいあざ。先生それを見て、こんなにあざになったの初めて!とびっくりしてる。(それって何か失敗した???)術後健側の脇の下、胸の横の部分が内出血とともにぽこーんと腫れてて、ようやく引いてきたと思っていたところ。先生、よくよく見たり触ったりして、うん大丈夫と結論。本当???次の予約は2週間後なんだけど。。。

 

 

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再建 4:自分へのお見舞い

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自分へのお見舞いのお花

この時期、切り花では何日ももたないのと、術後お水を換えるのが大変そうなので、小さなランを買っておきました。

手術前に買い物に行ったときにぱっと目について、可愛かったから。

お花があると、やっぱり癒されます。

 

 

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再建 3:手術後のボディースーツ

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https://marenagroup.com/fbs-above-the-knee-girdle-with-suspenders/

 

術後履いたのはこんな感じのガードルとブラ。色は黒。

でも、この時期なので、暑くて。。。

いくら通気性良く出来ていても、ガードルの両サイドは肉を挟まないようにガードが付いているからどうしても2重の作りになってて。

足のむくみが落ち着いたところを見計らって、早々に脱ぎました。

ブラもやっぱりごっついので、ユニクロのワイヤレスへ。

 

そういえば、今回の再建も前回の全摘同時再建の時も、一度も包帯って無かったです。日本も最近はそうでしょうか?さっさと病院から帰されてしまうアメリカでは包帯巻かれて帰されても、その後家族が困るよね。その点、ガードルとかブラなら、洗濯もできるし脱ぎ着も手伝えるので、便利と言えば便利。

 

そういえば、前回の手術の時、健側に良性と思われる小さな塊が皮膚に近い部分にあって、それも手術中に外科生検を受けたのですが、小さな傷口にはガーゼもなくボンドみたいなのでくっつけてあった。

 

 

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再建 2:さいけん

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先進国では唯一、有給休暇が無くても良いアメリカですが、(多分、記憶が間違ってなければ)最近、カリフォルニア州では有給の病気休暇が義務付けられました。これは本人だけでなく家族の看護に当たる際にも使うことが出来ます。

 

後は自力で回復するだろうと判断されれば、今しがた全身麻酔から目覚めても帰って良しの国なので、看護する人(家族や友人)は必須。病院から帰るのも、一人では帰らせてくれません。微妙に優しいのか厳しいのか分からないアメリカです。

 

という訳で、主人にはお仕事を休んでもらったのですが、その際、主人は職場に「妻のさいけんの為、休暇を取らせてください。」とお願いしたそうです。昨年、手術の際にも、主人は看病の為お休みを頂いているので、職場の方は今回その後の再検だと思って下さったようです。私も主人もそれぞれの職場に病名は知らせていません。

 

キャメル

 

再建 1:再建の手術

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色々と話が飛んでますが、先日(2018年7月)、再建の手術を受けてきました。
満身創痍です。
日本だったら数日くらいは入院させてくれそうな気がしますが、なんと日帰り。
手術は全身麻酔です。

左胸のエクスパンダーを取り出して、インプラントへ交換というのが今回の手術のメイン。
アクティブな生活を損なわないようにとの配慮から、インプラントは胸の筋肉の上にということで。
未だ、術後執刀医の先生に会っていないので、本当にインプラントが胸筋の上に設置されたのかどうか確信は無いのですが。。。今更、やっぱり変更したとか無いことを願いたい。
エクスパンダーは胸の筋肉の上でした。再建手術にたどり着くまで、胸の脂肪が少ないとの理由で、やっぱりインプラントは胸筋の下にするかもとの話もありましたが、手術前には足りない脂肪を足から補給して、インプラントは胸筋の上にというお話でした。(胸にはない脂肪が足にはあるらしい。脂肪の少ない小さな胸も乳がんになります。)

手術が終わって意識が戻ったころには、執刀医の先生はもう帰ってしまって居ないし、先生、私の意識が戻る前に当日退院OKにサインして居なくなっているので、もう家に帰るしかない。看護師さんも、どうしても不安であればリカバリールームに居(座)ることもできるけど、どおする?という感じ。出血が止まらないとか、意識が戻らないとか、呼吸が困難とか、異常に発熱してるとかでなければ、帰って大丈夫という判断。アメリカで手術を受けるのは、体力と生命力を試されている気がします。

手術後の体をそっと見てみると、今回は無しのはずだったドレーンが左側に付いてる。両足太ももは脂肪を取るための穴をあけられた痕が。右胸は左右のバランスをとるための小さなインプラントを入れる手術もされていて、もう全身傷だらけ。胸には医療用の胸を保護するブラが装着されていて、足にはひざ丈のウエットスーツ(ガードル)みたいなものをはかされて、無事?に帰ってきました。



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