CaramelCamel’s blog

キャメルの地味なアメリカ生活

アメリカでの乳がん治療

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私の受けた治療はシンプル。

全摘同時再建の手術と、再建手術と、術後ホルモン療法。

癌があまり大きくなかったからとか、リンパ節への転移が無かったからとか、ということもありますが、抗がん剤も放射線治療もしていません。

厳密には病理診断の結果、手術中に摘出したセンチネルリンパ節の一つにほんの少し癌細胞が見つかりましたが、放射線科にも相談した結果、放射線をすることによる効果と副作用を鑑みてしないことなりました。

もう一つ、放射線治療がパスできた理由は、前にも書いているかもしれませんが、摘出した癌に十分なマージン(少なくとも2mm)が取れていたことによります。

 

日本での治療だったら、部分摘出でその後少なくとも放射線治療だったでしょうか?アメリカでも部分摘出は可能でしたが、その場合は放射線治療をすることになると説明を受けました。手術で形が悪くなった上に放射線も当てて見た目が変わってしまうより、全摘再建の方が後のQOLが良いだろうということで、そうしました。

 

結果として自分で比べることはできないのですが、私自身は全摘再建で良かったと思っています。理由としては、傷痕が正面から見えないこと。(胸の下の部分を切っていて、乳頭も残せたので、ぱっと見わかりずらい。)片方にパットを入れることなく普通のブラが着けられること。(その上に着る洋服は何でもよいこと。)放射線治療に通うことが無かったので、早く日常生活に戻れたこと。(放射線治療は週に5日、何週間か通うことになります。)また、おそらく放射線の副作用より再建のインプラントの方が負担が少なかったと思えること。

 

再建に関しては、もう一度手術を受ける必要があったので、手術がどうしても嫌という方もあるかもですが、私の場合は一度手術を受けると若干心のハードルが下がった気がします。むしろ、全摘した際にエクスパンダーを入れたので、それがちょっとかたくて早くインプラントに替えたかった。

 

選択肢としては提案されませんでしたが、全摘で再建しないというのも、きっと強く望めばしてくれたと思います。(乳がんサバイバーが「胸を失うという権利もある!」とニューヨークかどこかでデモをしているニュースを見たことがあります。)

 

これらは全て標準治療の一環なのだとすると、一口に標準治療といっても、色々と方法があるので、自分に合う治療・ドクターを見つけるのが大切かと思います。

 

 

キャメル