お金は育てる！（４）：アメリカ ４０１ｋ（確定拠出型年金）
アメリカいる日本人女性の方が、日本に居る日本人女性よりも乳がん罹患率が高いそうです。
アメリカで働いていて乳がんに罹患した場合、働ける状態であればお仕事を続けながら治療を受ける方が多いかと思います。その大きな理由は、医療保険。勤めている場合は、全額ではないとしても医療保険を会社が負担してくれることが多いから。
私自身もその一人。元気でないと病気も出来ないと、本気で思う今日この頃です。
この医療保険、個人で入ると、年齢やプランによりますが、月ざっくり300ドルから600ドル位（3万円から6万円位）。保険無しでアメリカで治療を受けるのは無謀なので、この保険費用を会社に負担してもらえることは大きな助けとなります。
で、就職していて、会社が401ｋ（確定拠出型年金）をスポンサーしてくれている場合、入っていない方は入りましょう！
会社がMatching（マッチング）という積立に合わせて追加で積立補助をしてくれている場合はマッチングの上限までもらえるようにしましょう。
例えばマッチングが従業員の積立の25％で、上限年収の２％までの場合：
上限までマッチングをもらうには給与の８％を積み立てれば良いことになります。
そうすることで、結果、給与の10％（自分８％＋会社２％）を貯蓄することが出来ます。しかも、この積立金には老後引き出すまで所得税が掛かりません。
なので、この８％を積み立てないなら、手取りはこの８％から所得税を引いた額になり、ご自身の所得税率分だけ少なくなります。（10%、12％、22%、24％、32％、35％、37％）
年収＄30,000（300万円）で独身の場合、所得税率は12％。
８％は＄2,400（24万円）
２％は＄600（6万円）
８％を積み立てると、マッチングの２％ももらえて、＄3,000（30万円）を貯めることが出来ます。
逆に全く積み立てをしないと、＄2,400（24万円）の12％（＄288）を所得税として払う必要が出てくるので、手取りは＄2,112（21万円）。
手元に来る＄2,112（21万円）を取るか、＄3,000（30万円）を取るか。
＄2,112を投資して、＄3,000にするには42％（＄2,112の42%は＄887）のリターンが必要です。個人で所得税を引かれた後の資金で投資するよりも、圧倒的にお得なのです。
もちろん、今、＄2,112を使う必要がある場合は仕方ありません。
でも、老後を目指して生きるなら、401ｋに入れる状況にあるのなら、ぜひ！
乳がんサバイバーでも入れるのですから。
満月の今宵、皆様に健康と豊かさが届きますように！
キャメル
