13: ガンの遺伝子検査
私の受けた遺伝子検査は血液での検査でした。採血してそれを検査してもらいます。
異常があるとガンを発症する確率が高くなると分かっている36の遺伝子をテストするものでした。
日本への里帰りの前に検査の予定をねじ込んだので、出発の前日。
検査当日に(乳がん)検査センターの看護師さんの一人から電話があり、遺伝子検査の予約が取れたから今日の採血に行くようにと連絡がありました。
えーっ!今日ですか???
「あなた、日本にバケーションにでちゃうでしょ?」
はい。明日。でも、それはちょっと急ではないかとかなんとか言っていたら
「You are cancer. (あなたガンなのよ。)」
この一言で、
Ok, I will go today.(はい、今日行きます。)
と言うしかなかった。
この遺伝子検査(*)に関しては、それを知りたいかとか知りたくないとか、遺伝的にガンになる確率が高いと分かったらどうするかとか、ほとんど考える時間も余地も無く、保険も下りる(これは既にDCIS(初期の非浸潤乳がん)の診断があったのと加入している保険会社に確認済み)から受けた方がいいと言われ、そうなんだと受けに行きました。
指示されて向かった場所は、いつもマンモグラフィーを撮る検査センターではなく、ラボ(採血などの検査専用の場所)かなと呑気に行って驚いた。
エレベーターを降りたらそこは、Cancer Center(ガン センター:ガン患者専用のクリニック)でした。
抗がん剤などの治療も行う場所で、そこに集まっているのはがん患者かその付き添いの人ばかり。明らかにその中では場違いに若く元気なのに、受付では名前を言うだけで既に私を受け入れる準備が出来ていた。。。こんなに元気なのに。。。
私、ガンなんだ・・・。
キャメル
* 私が遺伝子検査 (DNA Screening) を受けたのはこちらです。費用は保険が支払わなかった場合、個人の負担は$349でした。(アメリカでは医療機関でサービス受ける際、保険が支払わなかった場合は自己で費用を払いますという書類にサインをさせられます。この検査を受けた時は、そこにこの金額が記載されていました。)